薬剤師が転職活動する際にほとんどの人が利用する転職サイト。

しかし、薬剤師向けの転職サイトも数多くあり、どれを選んだら良いのかわからないという方が多いと思います。

以前は、転職するとお祝い金を支払うところもあり、それを重視して転職サイトを選ぶこともあったようですが、2021年4月よりお祝い金の支給は禁止されています。

▼人材紹介会社のお祝い金は全面禁止に

（2024.7.25日本経済新聞より）

そこで、今回はお祝い金がなくてもおすすめできる転職サイトとその理由について解説します。

この記事を最後まで読めば、お祝い金がなくてもどの転職サイトを選んだらいいのかがわかるようになるでしょう。

実際に、いくつもの転職サイトを利用してきた筆者の経験をもとに選りすぐったサイトを取り上げていますので、ぜひ参考にしてみてください。

■薬剤師の転職サイトでお祝い金禁止に

以前は転職サイトを利用して内定を得ると、お祝い金が支給されるという制度がありましたが、2021年4月よりこの制度は禁止となりました。

その背景や理由について、まずは解説していきます。

お祝い金制度とは？

転職サイトは、自社のサービスを通じて求職者の就職が決まった際に、求人者から支払われる紹介手数料によって利益を得ています。

お祝い金制度は、なるべく多くの人に自社のサービスを利用してもらおうと考えて転職サイトが始めた制度です。

知名度が低い転職サイトは、サービスや求人数などで大手転職サイトに対抗できません。そこで、お祝い金を支給することで利用者を増やそうと考えたのです。

お祝い金が禁止になった理由

お祝い金制度が禁止になった理由は、一言で言えば「健全な転職活動が妨げられるから」です。

転職をするたびにお祝い金が支払われるため、就職したばかりの利用者に対し転職サイトが再度転職を勧めるという事例が多発しました。

すると、利用者が転職を繰り返すため、雇用が安定しなくなります。

こうした事態を防ぐため、2021年4月に厚生労働省によって、いわゆるお祝い金制度が禁止されました。

職業紹介事業者の皆さまへ　厚生労働省HPより引用

■お祝い金は薬剤師転職のデメリットに？

お祝い金がもらえなくなると残念に思うかもしれません。

しかし、お祝い金制度は求職者にとってデメリットになることが多いのです。その理由について解説していきます。

転職サイトのサービスの質が低下する

お祝い金制度は利用者を集める目的で行われたものです。

つまり、利用者を集めるためにはサービスの内容を向上させることよりも、いかにお祝い金をアピールできるかが重要になってきます。

その結果、面接のサポートや給与・待遇についての条件交渉、転職後のアフターケアなど、利用者に対するサービスがおろそかになってしまう可能性があるのです。

自分が望まなかった職場に転職してしまう可能性がある

受け取れるお祝い金の額が高額になればなるほど、転職の目的がお祝い金をもらうことになってしまう可能性が高くなると考えられます。

そうなると、本来の転職目的を見失ってしまい、「こんなはずではなかった」と転職後に後悔する事態になりかねません。

このように、お祝い金制度があると、自分の希望する条件の職場への転職が妨げられてしまう場合もあります。

優良な転職サイトを選びにくくなる

お祝い金があると、そればかりに目がいってしまい、転職サイトのサービス内容をしっかりと吟味・比較することが難しくなります。

転職サイトの内容をしっかり確認できていないと、例えば条件の悪い職場に無理やり就職させるような悪質なサイトに登録してしまうという失敗を招くことになりかねません。

お祝い金制度には、優良な転職サイトが質の悪いサイトに埋もれてしまうといった状況を作り出す側面もあるのです。

■お祝い金以外の転職サイトの選び方

では、お祝い金がなかったとすると、どのように転職サイトを選べばいいのでしょうか？

数ある転職サイトの中から自分にあったものを選ぶのは難しいと感じる方も多いと思います。

しかし、いくつかのポイントを押さえておけば、選ぶべき転職サイトは絞りこめますので問題ありません。ここでは、転職サイトの選び方のコツについてご紹介します。

掲載求人数が多い転職サイトを選ぶ

掲載している求人数が多いということは、優良な転職サイトであることのひとつの目安になります。

また、求人数が多ければ多いほど、自分にあった職場を見つけられる可能性が高くなります。

調剤薬局、ドラッグストアなど自分の希望する業種が決まっている場合は、その業種に強い転職サイトを選ぶようにしましょう。

例えば、掲載求人数が最も多い転職サイトでも、ドラッグストアに関しては他のサイトの方が求人を多く掲載しているという場合もあります。

それぞれの転職サイトには、業種によって得意不得意があるため、自分の希望する業種の求人がどれだけ掲載されているかも確認しておきましょう。

サービス内容で選ぶ

転職サイトを選ぶ上では最も大切なポイントです。

転職サイトによっては、提供するサービスの種類に違いがあります。例えば、以下のようなパターンがあります。

このように、自分の希望するサービスを行っているかどうかは必ず確認しておきましょう。

場合によっては転職活動自体が失敗してしまう可能性があります。

特に、転職活動が初めての方の場合は、対面で面談をしてくれるサイトの方が何かと安心でしょう。

大手の転職サイトから選ぶ

それでも転職サイトを選びきれない場合は、大手の転職サイトから選んでみてください。

転職サイトのサービスの質はピンからキリまでありますが、大手のサイトはサービスの質が一貫して高いと感じます。

特に、業界に関する情報量の多さ、コンサルタントの質、求人紹介の精度については、中小の転職サイトに比べると圧倒的に優れています。

以下の【薬剤師のおすすめ転職サイトTOP3】では、大手の中でも特におすすめの転職サイトを紹介しているので、ぜひそちらもご覧ください。

自分にピッタリの転職サイトが見つかるはずです。

■薬剤師のおすすめ転職サイトTOP3

転職を成功させるための第一歩は、自分にあった転職サイトを見つけることです。

先ほど紹介した選び方のコツを参考にしながら、サービスが充実している転職サイトを選んでみてください。

それでも、どの転職サイトを選んだらいいのか迷ってしまう方もいらっしゃると思います。

ここでは、筆者が実際に利用してみて、他の人にもおすすめできると思った転職サイトTOP3を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

転職エージェント
薬キャリAgant(m3)	ファルマスタッフ	お仕事ラボ
総合満足度
薬剤師取り扱い求人数
73,282件	49,017件	16,800件
コンサルタントサポートの質
対応のスピード
年収アップ率
公式サイト
▶︎m3career	▶︎38-8931.com	▶︎oshigoto-lab

ヤクジョブ

ヤクジョブはクラシス株式会社が運営する転職サイトです。

ヤクジョブは、業界最大級の約50,000件の薬剤師の求人を有しており、薬剤師の転職支援を28年以上行ってきた実績があります。

面談の回数は平均4〜5回で入社後のフォローも手厚く、親身になって話を聞いてくれるという点が特徴です。

転職後の平均勤続年数は8年以上と定着率が高く、入社後のミスマッチが少ないので、20〜30代で初めて転職するという方におすすめできる転職サイトだと思います。

また、給与の交渉も積極的に行っており、希望していた年収より上がるケースも多いようです。

初めての転職活動で不安があるという方は、ぜひヤクジョブに登録してみてください

ヤクジョブ薬剤師評判口コミ

まず感じたことは、ヤクジョブは対応が早く丁寧ということです。

現職の都合で登録が土曜日の夜になってしまったにも関わらず、翌日午前中には電話連絡を頂くことができました。ヤクジョブは土日も対応可能で万が一担当者が休みの場合も別の方が対応してくださるそうです。

仕事をしながらの転職活動は時間が限られています。これはかなりありがたいです。

面談では細かく話を聞いてくださるため、電話は長時間になりました（私の場合は45分間かかりました）。

少しまとまった時間が取れないと厳しいかもしれませんが、丁寧に細かくヒアリングを行うため、より希望に沿った求人案内をしてもらえそうと期待しております。

実際にヤクジョブを利用してみて、転職の強い味方だと感じました。

転職の相談はなかなか身近な人にはしづらいため、業界の事情に詳しいプロがとことん話を聞いてくださってかなり心強いです。転職を考えている薬剤師は利用しない手はないと思います。

ファルマスタッフ