薬剤師は国家資格で安定しているイメージがありますが、実際の年収には大きな差があります。「調剤薬局から病院へ」「企業へ転職して年収が下がった」など、転職後にギャップを感じる方も少なくありません。この記事では、薬剤師の年収が変わる要因と、転職時に収入を見極めるポイントを紹介します。
まず、最も大きな年収差の要因は「勤務先の種類」です。一般的に、調剤薬局やドラッグストアの方が病院よりも年収は高く、企業(製薬会社やCROなど)は経験やポジションによって差があります。例えば、管理薬剤師やマネジメント経験者は年収600万円以上も可能ですが、新卒〜若手であれば400万円前後になることも。
次に、勤務エリアも収入に影響します。都市部は競争が激しく、年収が抑えられる傾向がありますが、地方や過疎地域では人手不足から高年収求人も多数。引越しや単身赴任を検討できるなら、年収アップのチャンスは広がります。
さらに、勤務時間・残業の有無も見逃せないポイントです。表面上の年収が高くても、月40時間以上の残業が常態化している職場では、時給換算すると効率が悪くなります。ワークライフバランスを重視するなら、年収と勤務時間のバランスを見て選ぶのが賢明です。
転職エージェントを活用すれば、求人票に載っていない「実際の年収レンジ」や「昇給の仕組み」も教えてもらえます。交渉が必要な場面では、代わりに交渉してくれることも。
年収だけで転職を判断するのは危険ですが、自分の価値を正しく把握して「納得できる待遇」で働くことは、キャリアにおいてとても大切です。